両手の届く範囲でベストを尽くす

年度末のご挨拶とか新作の告知とか。

久々の更新になってしまいましたが皆様お元気でしたでしょうか。
１月は年末の進行の余韻覚めやらぬという中でバタバタしておりまして、２月になってようやく年も明けて落ち着いたかな・・・といった感じで今年一発目の仕事を気合入れてやっておりました。

そして３月。
月半ばに大変な震災が日本に起こってしまい、世界がその日からすっかり変わってしまった感じですね…
自分も少なからず家の家具や大事な玩具とかが被害を受けたりして、生まれてこの方体感したことの無い地震と断続的な余震の日々、そして時々刻々とシリアスになっていく状況にしばらくの間翻弄されっぱなしでした。

地震によって被害に遭われた方には謹んでお見舞い申し上げます。
今回のことは流石にいろいろと考えさせられると同時に直接の被害の如何に関わらず、物資の不足でありますとか計画停電、放射線の飛散報道だ水が食い物がどうだとか精神的にもピリピリと張り詰めた感じや世界の苛立ちや無力感が実態の無い不安を駆り立てるという状況が長期化の様相を呈してきた感があります。


そんな中で自分が何をすべきか、何が出来るだろうかという事をそれぞれが考えてそれぞれでアクションを起こす事が盛んに行われており、自分もどうしたらよいかという事を日々考えておりました。

さりとて自分のちっぽけな存在感と力では今すぐに何かが出来る、というわけでも無いし、慌てたり無理をしてもそれは誰のためにもならない事になってしまうだろうという事ではやる気持ちを抑えつつもとりあえずは今できることをやるしかないと。
じっくりと考えて何が適切なのか最善の結論を出せるようにしよう。
とりあえずは目の前の原稿はきちんと面白い物にしよう。
そういう事を考えながら今回の原稿を紡ぎ上げました。












前回の「巣立ち」は単行本販促の意味合いでもって本来はお届けするという事で描いたものなんですが、進行の都合上あまり煮詰められなかったという悔いが少なからず残ってしまったので、
今回はこれまでのフェティッシュな路線を踏襲しつつ、少しじっくりと時間をかけてキャラクターメイキングとネームを丁寧にやろうということで編集さんと相談して５０ページ超の話を提案しました。
が、当然のことながら流石にそれだけのボリュームの物を１号で載せられるほどのポジションでも無いので
前後編に分けてという形になりました。まあそのおかげで都合６０ページ近いボリュームになってしまいましたが（笑）

しかし時間とページを多く頂けた事といろいろ新機軸を盛り込もうと試みたので
最近の作品にしては比較的楽しんで描けた感じであります。
前回の路線とは少し異なるのですが、こういう方向性の漫画もどうだろうか、という意味合いで
新しい発見をしていただけたらと思います。

掲載は４月売りのmujinの予定ですので、お見かけの際は是非。


年度末、と同時に去年のこの日は名義分けをした日、ということで丁度１年が経過しました。
去年の今頃は今とはまた別な不安と期待の入り混じった気持ちでしたが、今は去年一年いろいろ
考えたり試行錯誤した結果まだ何とかなってる、という事でもっと前向きに行こう！という意気込みをさらに強くしておるといった感じです。


明日から新年度です。
辛いこと悲しいことは今日で終りにして明日からいい一年にしていきたいものですね。



あと５月のコミック１に関しまして。

去年の暮れに参加を決めたものの、スケジュール的に新刊はおろか参加の如何も現段階で何も決まってないのですが、もう少ししたら詳細をお知らせします…