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さて、今日はクラシック第2弾紹介記事の2回目。諜報員リジェことミラージです。
G1アニメでは裏切りの嫌疑を持たれてインセクトロンに変な装置付けられていいように操られてみたり、確か姿を消す特殊能力があったかなかったかで、その能力を諜報活動にいかんなく発揮していたのが印象に残っていますが、サイバトロン軍団の中にあって一番基地周辺の悪路の走破に向かない車体をスキャンして得たにも拘らず、平気な顔をしてF1カーで悪路を疾走する姿は、今思うと何とも滑稽な感じですが、そんな彼もめでたくクラシックにおいて新しい体を得ることが出来ました。
より洗練されたシャープなボディと変形機構で、当初発表された段階では前評判はグリムロックの方に注目が集まった所為であまり関心をもたれませんでしたが、今回のリリースされた物を手にした人の多くはいい意味で「裏切られた」ような驚きを得ているように見えます。
F1カーから変形するという関係上、従来のオートボットに多く見られる変形の「前輪の内側に腕をたたみ、ボンネット部分を折り曲げ胸にして、車体後部を起こして足にする」という変形パターンの定石の「前輪内側に腕を収納する」ことができません。
そこで腹部に当たる車体中央に腕をしまうスペースを設け、それを展開する事により腕を変形させていますが、こうすると逆に腹部のボリュームが不足してしまいます。
しかしそのボリューム不足を逆に「シャープなボディラインに置き換える」という逆転の発想ともいえる変形をこのリジェはしてくれるのです。
それは、足の変形で足を起こす時、関節をもう一段余分に設けて足を折りたたんでおいて、それを展開したときに足を伸ばすことにより、足の長さを確保し、なおかつ腕の変形の際に肩の位置を出来るだけ外側に持ってくることで肩幅を広げ、丁度砂時計のように腰の部分、ボディの中央がきゅっと締まったスマートなプロポーションを実現させたのです。
従来のオートボット変形だとどうしても足の長さを伸ばす際関節を一段引き出す機構を使うのが定石なんですが、このリジェのように折りたたむことで2段も関節を伸ばす事は、一段引き出すだけとは違い、折りたたむというギミックがロボットになった時に関節の一つとして機能するまさに一石二鳥の役割を果たすわけです。単純に従来の定石を踏襲しないでこのようにちょっとした変形の差別化を設けてくれる事は、ファンにとっては嬉しいことだと思います。
そういうわけでこのように各部の可動範囲がかなり広いです。ボールジョイントを多用していたカーロボットの時期とは違い、最低限のボールジョイントと、軸関節の効果的な配置と、デザイン的に関節が干渉する部分がほとんど無いことが幸いして、他のクラシックの面々に比べてポーズの幅がかなり広いです。
また、足の接地性も非常に高く、ウイングが足の甲になることと側面のタイヤが接地面積を広げて、このように片足立ちもお手の物。
顔アップ。
他のサイバトロン戦士とちがい丸いヘルメットが印象的。
F1カー形態。ちょっとウイング下げすぎたんですが、実際は結構ウイングの角度が自在に変えられます。
G1時代の四角い車体とは違い、より現代的なフォルムでカッコイイ車体になっています。
そんなわけで手にとってみると意外に面白いこのリジェ。ある人に言わせると今年一番のTFといっても過言ではないという風に言わせるほど完成度が高いです。
アソートの関係上グリムロックに比べて市場にも潤沢に出回っていると思うのでぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
時間が少しあったので今のうちに少し更新。
今回はクラシック第2弾のグリムロックを紹介します。
もともとG1のアニメではホイルジャックが地球の恐竜の化石にインスパイアされた事によって作られた戦士だったわけですが、あまりの知能の低さとそれを補って余りあるパワーのおかげで敵味方関係なく暴れた挙句洞窟に閉じ込められたかと思えば、サイバトロンのピンチを都合のいい具合に救ったり、なんとも頼りがいがあるんだか無いんだかよくわからない独立愚連隊のようなダイノボット軍団のリーダーでした。
しかしそんな彼もなんだかんだ言って昔から人気者で、ティラノサウルスという恐竜の王様のような存在に変形するということもあって、根強いファンが多いですね。
そして今回めでたくクラシックで復活を果たすことができました。
これまで第一弾のクラシックを一通り触ってきましたが、どれも日本発売しないのが惜しいくらいの出来だという事は皆さんもお分かりかと思います。
そしてこのグリムロックも例外に漏れず奇抜な変形ギミックとバツグンのプロポーションで楽しませてくれます。
可動に関しては上半身の変形がかなりダイナミックなので可動のメインは上半身および恐竜形態で足となる腕周りに集中しています。逆に下半身は頭が足になるこれまでのティラノ系TFとは違う奇抜な変形をすることもあって見た目は驚かされますが実際あまり接地性が高くなくて可動に関しては少々難があります。股関節はボールジョイントと軸可動を併用した新機軸の可動になっていますが、足首周りの可動が恐竜形態のアゴの可動のみなのでほとんど動かせません。
また側面および正面から見た場合恐竜の背中がそのままデザインとして残っているので、いまいち「変形した」という感じにならないのも残念です。この辺は好みの問題なのかもしれませんけど、自分はG1の頃の下に向かって広がっていく足のあの形が好きでしたので今回のこの形はちょっと好きではないです。
武器は銃剣と剣のようにも槍の様にも出来る尻尾の2つ。
グリムロックといえば赤い剣というイメージが強いですが、今回は赤いのはミサイルで、銃剣という扱いになり、メインは尻尾の武器という感じになっています。
ちなみに銃剣は背中にマウントできるようになっています。
上半身アップ。
G1の頃の面影を強く残した顔と胸のデザインです。
しかしこの胸のデザイン、ザブ○グルみたい。
そしてある意味最大の見せ場である恐竜形態。
管理人は今回はこの形態の方が好きです。
最近の研究による解釈に基づき、長い年月を経てようやく尻尾を引きずらない解釈のティラノサウルスとして生まれ変わりました。
・・・といっても実はスパリン時代に出たグリムロックでも尻尾は水平だったんですが、こちらの方がより現代の解釈に近いプロポーションに直されています。
尻尾の節が一つ一つ可動する他、足の可動範囲が非常に広いのでかっこいいポーズが取れるんですが、惜しい点が2つ。
まず銃剣が写真のように背中にあるとまるでゾ○ドのようになってしまう事。顔もゾ○ドというかジェ○ザウラーっぽいのであまりかっこいいティラノの顔とはいえませんね。ちょっと前に出た10周年記念のメガトロンの顔の造作を考えると、今回の物はちょっとサイバーチックな分を差し引いてもあまりかっこよくない印象を受けました。
しかしこうして昔のように尻尾を下げてみるとアラ不思議。
まんざらでもなくなるのが驚きです。
いくら新解釈のティラノが正しいといわれても、ことグリムロックに限ってはこっちの方がしっくりくるような気がするのは自分だけでしょうか。
というわけでグリムロックを一通り触ってみたんですが、変形はかなり大胆な面白い変形をしますが、
個人的にロボット形態の下半身と恐竜形態の銃剣の処理が大きくマイナスになっていて、その辺は期待はずれでした。まぁ出来が良くて人気があるからこそ辛目の評価なんですけど、いい玩具には間違いないのでぜひ手にしてみることをお薦めします。
次回はミラージを紹介。
これが意外にいい物だったのはまた次回にて。
今日はタイタニウム第3弾で登場した、スウィープス参謀のスカージを紹介します。
タイタニウム6インチフィギュアというシリーズにあってこのスカージのように過去に立体化されている姿で商品化されたものは、同時リリーズされたオプティマルオプティマスを含めこの第3弾が初であると思います。
今現在スカージといえば大抵黒いコンボイをさす言葉として定着した感がありますが、元をただせば2010の前のザ・ムービーにおいてメガトロンとともに葬り去られた戦士たちがユニクロンの手によって復活した姿がその始まりであります。
特徴的な髭面と狡猾な性格、2010では策略によりロディマスからマトリクスを奪い体内に取り込もうとした野心家でもあります。
ヘッドマスターズに入ってからはガルバトロンが不在の後、代わりにやってきたスコルポノックにこき使われるも、有能な右腕としてはすでにサウンドブラスターやシックスショットがその役をこなしていたためサイクロナスとともになんとも憎めない下っ端の悪党として描かれていたのが印象深いです。
トランスフォーマーの戦士たちはそれぞれ特徴的な顔の意匠を持っていますが、このスカージほど印象の強い戦士も他にいないかと思います。他の髭面といえばアルファートリンやジャンキオンなどがいますが、頭のてっぺんの潜望鏡のようなパーツが顔に不釣合いなほど間抜けで、管理人は個人的にそんな味のある彼が結構好きです。
昔のままの印象というのは外見だけでなく変形も同じような感じですが、可動に関しては若干の改善が見られているのはさすがに現代の玩具であるということをよく語っています。しかし、変形の関係で首と腰が曲がらないのが少々残念。
プロポーションも足のボリュームが大きいので気持ち単足に見えます。
ホバークラフト形宇宙船。何ともよく分からない形態ですが、未来的な乗り物似変形するという点においては先駆的だったかつての面影をそのまま残しています。
しかし機体下部にランディングギアがないので転がし走行は無理です。
典型的なガワ変形なので変形自体はそんなに面白みがありません。
そんなわけであんまり特筆する事は無いんですが、近々新しくリリースされるロディマスと並べたい、あるいはスカージに思い入れがある、という方にはお薦めしますが、変形の面白さや玩具的にいい物かというとそれはまた別問題な気がします。まぁ人によってはダイキャスト性のフィギュアだし変形するよりは飾って楽しむなんていう人もいますし、それでも鑑賞に充分堪えうるものだと思うので、安ければ一度買ってみるのもよいかと思います。
実は最近手違いでオプティマルオプティマスも手に入れたんですが、不良品だったのでちゃんとしたものを手に入れてから追って紹介させていただきます。
あまり関心が無かったんですが意外に作りがしっかりしていていいものでした。でも不良品は無いですよねえ・・・
いやはや、いろいろとバタバタしてたんですっかり忘れていました。
実はタイタニウムのジェットファイアとスカージの紹介をしたとばかり思ってたんですけど、過去ログ調べたら思いっきり忘れてたんで時間のあるうちにさくっと消化したいと思います。
近いうちにクラシックの第2弾もやってきますし、コミケ関係のお知らせもしなければならないので。
SIGMA6は年末になるか・・・ROCCいつ紹介できるやら。
今回は右のジェットファイアから。
これは、かなり前に紹介したサンダークラッカーと同時に発売した物なんですが、手に入れるのが遅れに遅れて第3弾のスカージとオプティマルオプティマスが発売した時に一緒に取り寄せた物なんで旬が過ぎてるかもしれませんけどその辺はご容赦を。
今回のこのジェットファイアはサンダークラッカー同様、ウォーウィズイン版のジェットファイアなわけですが、G1の頃にいろいろあってタカトク版のスーパーバルキリーの金型流用をしたときの名残がそのまま部分的に残ったような意匠が脚部に見られます。
もともとトランスフォーマー自体ダイアクロンの金型を流用したものが起点にあるわけですが、とりわけジェットファイア(スカイファイアー)や同様にタカトクの発売していたドルバック商品の金型を流用して作られたロードバスターやホワールなど、別のアニメでメインを張っていたメカがそのままの形で玩具として発売されるのはなんとも複雑な印象を受けざるを得ないですね。
アメリカでは後にロボテックとしてマクロスの方は玩具展開を独自にしているはずなのにその流用のボディの意匠がすんなりとTFとして定着していることには個人的には滑稽かつ奇妙な印象を受けます。
そして今回のタイタニウムやクラシック第2弾のジェットファイアは先祖返りというような意匠を取り込んでいるあたり何とも粋な感じがしますね。
次に可動関係ですが、股関節にクリックが入れてあるのは嬉しいんですが、膝のボールジョイントが見た目ほどあまり役に立っていないのが残念です。ここは変形の都合でどうしても軸を仕込むことが出来なかったと思うんですが、膝裏のスリットがもう少し深ければ腰を落としたポーズが取ることができたかと思うのが惜しいです。
また腕も背中の羽パーツが干渉して肩ブロックの可動が少々制限されてしまいます。加えてこの羽のユニットが変形の都合上取り外さなくてはいけないこともあって結構取れやすいんです。基部の赤い部分がダイキャスト製なのでバランス的に後ろに重心が来ることもあり、かなり取れやすいです。
この背中のユニットさえなければあまりストレス無く可動はするんですが、アイデア自体は悪くないと思うゆえにちょっと惜しい部分ですね。
飛行機形態。
変形が非対称変形ということもあいまってなかなかカッコイイです。
足の処理は昔のタカトク版を髣髴とさせる感じで、変形をした事によりさらにそれが強調される感じになっています。
よく見てみれば分かるかと思いますが、足のノズルの形状などはそのままですよね(笑)
そしてこれは今後この玩具を手にした人のためにアドバイスを。
実はこの部分、変形の際に拳のパーツを甲側に上げて赤い部分にしまうんですが、
一旦しまってしまうと簡単に取り出せなくなります。
いちおう赤いパーツを強く引き抜けば取り出すことが出来ますが、
構造の欠陥なのか、説明書にも記載されておらず、変形させてしまうと元に戻しにくいので注意が必要です。
変形の際は拳を収納しないか、収納しても取り外せばまた取り出すようにということで。
というわけで上記のような難点は少々ありますが、全体として結構カッコイイし変形もそれなりに変わった変形をするので結構好きです。安定感はサンダークラッカーの方が上なんですが、逆に面白みが無いので、面白みという点ではジェットファイアに軍配というところでしょうかね。
次回はスカージを紹介します。乞うご期待。
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