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まずはおなじみモモタロスから。
最近はクレヨンしんちゃんに登場したり、ケータロス登場時にキャビンで思わず涙ぐみそうになるツンデレめいた部分を見せたりある意味電王の本当の主役といっても過言ではない大活躍ぶりのモモタロス。
ヤフオクを覗くとソフビ人形はなぜか値段が少し高く、人気アイテムなのか他の3体に比べて品薄なようです。
それもそのはず、無可動でも素晴らしい出来で、先々のラインナップを大いに期待させる造形であったからです。
自分は素体くんで素体可動化をはじめて試みたのはマジレンジャーのウルザードが初なのですが、それ以来久々に素体くんを使って可動化させたいと思ったのは今後のラインナップ的に可動フィギュアのモモは何かしらの形で出るとしても他の3人は分からないという推測もあったのと、運よくたまたまオークションでいいえんじ色のスーツを見つけることができたからでありました。
仕事もひと段落着いて、久々に静かな日々をすごしていますが、なにもしないと時間の経つのが早い早い。
そんなわけでもう22日ですが今回はやまとの完全変形YF-19を紹介。
マクロスプラスは自分が見たのはマクロス7がすでに始まっていた頃に見た感じなのですが、そのハイクオリティな映像と独特な音楽はたちどころにマクロスⅡを黒歴史に追いやるような(笑)衝撃を受けました。近年ではスパロボにも登場しているようで、この機体の人気の高さが伺えるところですが、玩具自体はバンダイからは出ておらず、やまとが過去に1/72スケールの物を発売していました。
当時はその1/72でも充分商品化してくれただけでも嬉しかったものですが、今こうしてよもやVFシリーズばかりリリースされていた1/60のシリーズで商品化されるとは思ってもいませんでした。
VFシリーズのバルキリーにあって後続のオーガス、レギオスや同じマクロスの初代以降の可変ロボットに無いもの、それは「F-14の実機(のデザインにかなり近い物)がかっこよく変形する意外性」だと思います。ゆえにそれが無い後続の可変ロボットはオリジナルのデザインがよほどかっこよくなければ単なる類似品でしかないという評価になってしまいます。
そこが、初代マクロスが長年にわたり支持されてきているのに対して他の後続の作品がいまひとつぱっとしない要因の一つであると思います。実際当時のタカトクはバルキリーのヒットに味を占めてオーガスなどの商品を出したわけですが評判はイマイチで、マクロスほどのセールスには至らなかったのです。
作品自体の面白さなどもあると思いますが、やはり実機の変形することの魅力は他の追随を許さないということなんでしょう。
しかしこのYF-19はオリジナルの戦闘機であるにも拘らず非常に美しいデザインなのです。
個人的な好みもあるかと思いますが、とてもスマートな機体に印象的な後退翼を持ち、それまでしばらく漫画チックなメカ然とした飛行機ではなく、実際に運用されていそうな比較的リアルなデザインであるのです。
そこにあのリアルかつクオリティの高い世界観という舞台を用意されたわけですから嫌が応にもこのバルキリーの評価は高まるということになるのです。
他にもデザイナーである河森氏の技術が円熟期に達していた頃のデザインであるということもあり、いろいろな偶然が重なって生まれたといってもいいほどの人気機体となったといえるでしょう。
かっこいいのはもちろんファイター形態だけではありません。最大の見せ場であるバトロイド形態も非常にスマートなプロポーションをしています。今回は1/72と違い、足が若干長めになっており、よりスマートな印象になっています。
肘にクリックが入っており、首もあごを引いたり上を向いたり、足は膝が変形の関係でより深く曲がるようになっていて非常に可動に関しては良好なのですが、股関節がデザインの関係でどうしてもあまり横に広げられないのです。一応取り外しができるようになっていて少し差込みを抜き気味にすれば足を大きく開くことも出来ますが、その際はずれやすくなってしまうのでそこが残念です。これはVFシリーズの頃からあまり変わっていないのですが今回とみに引き出しやすいようになっているため外れやすくなっています。
上手く開くためには股間を前に出し気味で腿を後ろに曲げれば、腿上部の角になっている部分が股間に干渉しない感じで足を少し開く事が出来ます。これに関しては引き出し式にするのはいいとしても内側に爪かなんかで引っかかるようにしてくれればありがたかったですね。組み立ての関係でどうしても取り外し可能にしなければいけなかったのかもしれませんけど、惜しいと思います。
そしてもう一点、変形の際に要所要所でロック機構が無いため、弄っていると胴体がプランプランします。
このへんは以前の1/72でもあまり変わらない感じだったんですが、向こうは合金を使っているので自重である程度抑えられていましたが今回の物はプラの比率が高いので少々押さえが足りず、ロック機構が無いので胴体の安定が心もとないです。
これはガウォーク形態にもいえることで、ガウォークの場合は特にロック機構が無いので胴体が羽根の上に置いてあるような感じでしか固定されないので少し斜めにしたりするとずり落ちたりすることもあるので注意が必要です。今回の膝関節と足首は大きめに引き出しすことが出来るためかなり深く逆関節にすることが出来て非常に見栄えがいいんですが、胴体のロックが無いばかりにかなりマイナスな印象を受けます。
多少の詰めの甘さは見受けられますが、バツグンのプロポーションと可動をする玩具になっているので、好きな人なら間違いなく買って損は無いでしょう。少なくともプレミアのついている1/72の改修バージョンに金を出すよりもこちらを買ったほうがいいです。しかしもしかすると上記のロック機構などは後になって改修される可能性があるのでそれを待つのも選択肢としてはあるかもしれません。
ファストパックも発売されるそうですが、早くYF-21などもリリースして欲しいですね。
今までのパターンからすると金型を流用してファイアーバルキリーなどまで出してくれるかもしれませんので、
今後の展開が見ものだと思います。
さて、修羅場もひと段落したのでおもちゃ関係の記事の更新再開。
手近な物からまずRAHウイングマン。
実はあまりウイングマン自体作品がものすごく好きというわけではないんですが、
ウイングマンそのものは作品に関係なく好きだったので思わず買ってしまいました。
よくある特撮ヒーローもののパロディとしては当時のヒーローに負けるとも劣らない秀逸なデザインといいますか、「分かっている」デザインだと思うんです。
当時は予算や材料、技術、アクションの関係であまりゴテゴテしたデザインにできなくて必要最低限のデザインでかっこよく見せることが主流だったわけですが、近年はGAROのようにアクションなんてとても無理!というようなものを作り分けたりするほどデザインは複雑かつゴテゴテしたものでもアクションを行うことが可能になってきて、(ギャバンや555などもアップ用のスーツはあったわけで実は別に珍しくも何とも無いんですが)要するにあまりデザインがシンプルでなくなってきたわけですよ。
それに関しては賛否両論あるかと思いますが、懐古主義的な見地からするとやはりヒーローはカッコイイという以前にシンプルで子供に分かりやすいデザインでなくてはならない!という最も根本的な命題をちゃんとクリアしているというのがこのウイングマンだと思ったんです。そういう点で「分かっている」デザインであるということがいえると思うわけです。
細かいところで言うと出渕裕氏などがよく行う「平面のど真ん中に黒い(白い)ラインを引っ張ったり図形を描いたりしてディティールと言い張る」ようなラインがあったり背中から見ると水色で前から見ると真っ黒というギャバンなどのメタルヒーローでは割とよく行われていたアクションの自由度の確保のためのデザインだったりするのがよくわかっているなあと思っています。個人的にはアクマイザー3のザビタンやダイナマンのダークナイトによく似たデザインなので、結構最近まで出渕裕氏がデザインでもやってるんじゃないか?なんて思ったこともあるほどよく当時の主流をつかんでいると言えるでしょう。
で、フィギュアの印象。
アニメや漫画などで描かれている広野くんのような単側な体型ではなく、劇中よりスマートすぎる印象なんですけど、それが逆にスーツのデザインを引き立てていて東映のヒーローに混ぜてもばれないようなかっこよさになってます。
やはりもとのデザインが秀逸だからこそそうなるといういい見本かと思います。
可動は肩にも可動ポイントが設けられているため、肩の上げ下げや前後スライドが可能なんですが、胸の羽飾りがあるせいで腕を前に出すポーズはちょっと難しいです。正確には羽飾りは一応ゴムで出来ているのである程度曲げても大丈夫なんですが、羽飾りの接着がことのほか頼りないのであまり乱暴に前に出せないので注意が必要です。
あと首の接合部がかなり小さめのボールジョイントなのでよく取れるのも注意したいところ。
うっかり高い場所から落として角をへし折ったり塗装が剥げちゃったら大変ですからね。
スーツの素材はラバーではなくジャージっぽい素材。なんで元のセイギマンに近いノリです。
腕のところが可動の関係でどうしても袖っぽくなっちゃうんですが、袖に見えないように肘の方向に縮めてやれば気にならないかと思います。
よくカッコイイフィギュアをあまりかっこよく思えないとか写真写りが悪いという場合、着ている服の皺の流れを気にしないまま単にポーズつけただけで見てることが多いです。玩具系のレビューサイトでその辺を気を遣っている肩の写真はメーカーの宣材写真よりも雄弁に商品の魅力を伝えてくれるものがありますからね。
メディコムのRAHなどの商品は高額ですから、その魅力を最大限に引き出すにはそれなりに遊び方も心得ていないと高い金出した甲斐がありませんからね。メンテナンスなどの事も含めてその辺に気をつけてポージングさせると見栄えがグッとよくなります。
付属品はスタンドのほかにクロムレイバー2本とその握り用の手と手を開いたパーツ。最初についてる拳が握っているせいもあって少し小さく感じるのでクロムレイバー用の握り手のほうが実は拳としては見栄えがいいです。
ただクロムレイバー用の拳は軸の方向が普通の拳と違うのでデルタエンドなどのポーズをつけるときは普通の拳の方がやっぱりいいかなと思います。
そんなわけでRXのポーズ(笑)
こういうポーズをとらせるとホントにパロディ物という気がしないのが素敵。
セブン二天流ならぬウイングマン二天流。
ウイングマンというとウイアナとかガーダーとかいろいろと追加武装の要素がありますが、自分の中だと羽根やクロムレイバーすらも邪魔と思うほど。先にも書いたシンプルなかっこよさに加えて徒手空拳のイメージがなんか強いのでウイングマンには何も足さなくていいのが正直な感想。
だからむりにガーダーとか付けてくれなくてよかったですよ。あれかっこ悪いんだもん。
というわけで久々に語ってしまいましたが、このウイングマンなかなかの物だと思います。
まぁスーツの素材とかに賛否あるかと思いますが、これが決定版といっても充分なクオリティでしょう。
あとは何かの形でアオイさんとか出して欲しいなあと思います。もう今の技術なら植毛じゃなくてもいい頭出せそうですし。セーラー服とあのヒラヒラの服つけて売ってくれれば言うことないです。
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